山梨県拡大写本赤十字奉仕団

拡大写本のボランティア活動始動までの経緯

 平成13年秋、全国ボランティアフェスティバルが神奈川県で3日間に渡って行われた。福祉
を考える会山梨を発足し初めてのフェスティバル参加。参加の目的は、日頃お年寄りと関わり
視力の低下および難聴による「情報保障とその方法」についての課題を解決するため、具体
的なボランティアでの取り組みがあるか、または活用できそうな活動があるかを確認することで
あった。
 初日、日本赤十字奉仕団のテントにて活字を大きくした「拡大写本」という活動が偶然目に入
ってきた。そのブースにいたスタッフの数名に説明を受け、子どもの教科書の文字を大きくす
る活動であるのだと聞かされた。その時点ではピンと来ていなかったが、とにかく山梨でもお年
寄りに向けて活字の大きい情報紙を提供できたらと考え、山梨の赤十字でもそのようなグルー
プが存在するか確認したいと訴えた。
 そこで、山梨から来県されていた日本赤十字社山梨県支部の職員を紹介していただき、この
ような活動はしないのか尋ねると「する予定はない」と言われた。しかし、山梨県甲府市に山梨
ライトハウスという視覚障害者のための点訳や録音図書などが存在するので、そこを尋ねてみ
たらどうかと助言をいただいた。
 二日目に別の分科会を希望していたが、拡大写本グループのスタッフの方々から、とても熱
心に分科会に誘われていたので、神奈川県拡大写本連絡協議会の分科会に参加してみた。
すると当時慶応義塾大学で助教授をしていた中野泰志氏や相模原の拡大写本グループの嶋
田氏などがおり、名刺交換を行って情報提供と今後の相談にのっていただきたい旨を伝え、
是非山梨で拡大写本の活動を広げていきたいと意向を伝え帰郷した。
 その後福祉を考える会山梨は独自に、山梨ライトハウスと連携し目の不自由な方のお宅へ
無料で活字の大きい本を宅配し、精神的援助をするなどの「おとどけ隊」活動を展開してきた。
実際に拡大写本に携わる活動は、環境も整わないこともあり出来ることをメンバーと協力しな
がら地道に行う程度に止まり、専門的な知識や技術を学ぶ時期を待っていた。
 平成15年2月に、日本赤十字社山梨県支部から当会代表に連絡が入り「拡大写本のニー
ズがあるが活動は今でもする気があるのか」と尋ねられ「環境さえ整えば今すぐにでも行いた
い」と伝えた。すると、弱視学級の設置・県立盲学校でボランティアを募集していること・日本赤
十字社山梨県支部が協力してくれること等条件が揃った為、当会会員に協力要請をし講座開
講に向け準備をすすめ、日赤及び山梨県立盲学校、神奈川県拡大写本連絡協議会等へ具体
的な日程など提案させて頂き、4月21日事前研修会をスタートに拡大写本入門講座全日程を
受講者51名で終了した。
 現在、44名で山梨県拡大写本赤十字奉仕団を結成し、本格的な活動に向けて準備を進め
ている。(平成15年11月)


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